2009年11月13日金曜日

雀のお宿



                


突然ですが、私の実家のお話です。

我、実家は雀のお宿です。ちゅんちゅん。デジカメとかに納めていなくて、

写真とったから、画像は悪いのですが、こちらは8代目?10代目?

くらいの、お千代さん。二年前、老衰(5年)でお空にいきましたが。

私が小さい頃から、我が家には常に雀がおりました。

思い出深いのは、小学校2年位にであった雀君です。

お名前は、ちゅん。田んぼにおっこちていた、彼は(たぶん彼)

目も開いてないくらい、羽も生えていない、妖怪のような

姿でした。ピクニックのバスケットに入って、当時、帯工場で

働いていた母が3時間くらい毎に練り餌をあげていたことが

いまでも、ふと思い出されます。(自由な職場やね。)

帯工場、がったんがったん、帯を織る音と、ぴぃぴぃなく声。

学校帰りに、帯工場で遊び、雀を見に立ちよっていたわけで、

そんな彼が、大きくなって、バスケットから巣立ち、自由に

なったころ、母を実のおかぁちゃんと思い、父を一番えらい

人と思い一番年下の、私たちブタ子を一番よわっちぃやつと

きちんと理解し、自由気ままにおうちで暮らし始めました。

ちゅんには、鳥かごはなく、部屋中を好きに飛び回ります。

逃げたことも過去5回。なぜか、散歩のおじぃちゃんが雀に

手を差し伸べたら手に乗っかって無事かえってきたり、

(そんなに懐いているのはちゅんだろうとポケットにいれて、

もちかえりましたとさ。)人んちで、ご飯貰っていて、

連絡貰って、取りに行ったり、あとは逃げてもおうちを

覚えたので庭先で帰りたそうに見ていたり、みんなで

庭で喋っていたらばぁちゃんの頭につっこんできたり。

(頭の中でもじゃもじゃ遊ぶのが大好きでした。)

ちゅんは、ある時期になると、お父ちゃんの背広に巣を作ったり、

そんなとこに?!というところに、糸くずやら紙切れを集めていました。

ちゅんがいなくなってから、そいつらを見つけた時はちょっと、ふふ、

となったり。ある日小学校から帰ったら、庭の柵に30羽くらいの

雀がちゅんちゅんとうちの窓に向ってお話をしていたり。

ちゅんはお友達とお話していました。ちゅんがおおきくなって、

また雀を拾ってくると、どこで覚えることもないのにせっせと親を

しておりました。ちっこい雀はちゅんをおとぅちゃん!と思い

ちゅんはわが子と勘違いしご飯をあげたりと、本能ってすごい。

しみじみするのでした。本気で、ちいさいちいさい雀にいじめ

られ、(くちびるとか瞼にぶらさがるのです。)一緒に遊び、

落ち込んでいるときは慰められ、いい匂いのするぷくぷくの

かたち。肩にとまり、腕で眠る、幸せなおまんじゅうみたいな

すずめ。なかなか、ちゅんのような奇跡のような雀には

出会わないのですが、ちゅんがいなくなった今も父は

すずめ、おちてないかな・・・。と6月になると田んぼのあぜを

うろうろ。お千代さんも父にはかなり懐いていました。父のみ。

父には不思議な力があるように思う。と、いうか、小鳥をこよなく

愛している。とくに雀か・・・。そんなわけで、まだまだ、おうえ家

は雀のお宿となるわけです。ちなみに、現在雀はおりませんので、

来年の6月に万が一、どこかに落ちていたら、ぜひご一報を。

父、ひろしが手塩にかけて育てますので~。

でわ、おうえ家動物奇想天外でした。

4 件のコメント:

  1. ちゅん~!
    小さい体でいっぱい考えて学んで感じてたんやろねぇ
    感動するわ。。。
    お父さんお母さん素晴らしーい♪
    もしスズメに生まれ変わることがあれば、おうえ家の田んぼめがけて落っこちようと思いマス。

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  2. なんだかほっこりするいい話。
    いやしかし、すずめの頭はかわいい。
    あの柄とフォルム、かわいすぎる。

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  3. なすみるん

    んだんだ。おうえ家のおちゅんにおなり。
    本当にかしこかったよ。けんかも本気で
    しておりました。ぷくぷくいいにおい。
    あたまのうらが最高!

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  4. つーちゃん

    すずめ、鳥でいちばん好きやわ。ちいさきものは
    いとかわいらし。清少納言もゆうてたな。
    あの頭はやばい。よく背中をぱくっとしてました。
    しっぽくわえたり・・。とにかく日向のかおり。
    ぜひ落ちてたら連絡を・・・。

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